おしゃれな人 [所長の部屋]
木曜日、今日もそれなりに温かい日でしたが、週末はまた寒さが戻るとか。
先日のブログに書いた研修会、若手スタッフに交じって討論してきました。いくつかテーマごとにグループが分かれていて、よそのグループに入ったしもごうの若手も頑張って討論していました。
で、研修が終わってからの立ち話のなかで、よその活動ホームの所長のAさんが印象深いことを話していました。業界関係者のなかで群を抜いておしゃれなAさん。ホントにいつお目にかかってもおしゃれ。で、
“なんでそんなにいつも気合が入ったファッションなんですか?”って聞いてみました。そしたら、帰ってきた答えが
“うちのメンバーは重度心身障害の人が多くて、ほとんど毎日自宅と活動ホームを送迎車で行き来しているだけで、人間関係がなかなか広がらないんだよね。それを広げる努力ももちろん支援者としては必要なんだけどさ、なかなか広がっていかないっていう現実はあってさ。そんななかで日中活動のスタッフって狭い人間関係のかなりの割合を占めてるわけじゃん。だったらせめてお揃いのポロシャツとかより精一杯見栄えよくしたいと思ってね”
なるほど。腑に落ちました。確かにそうですね。
この言葉を少し敷衍すると、支援者は支援の専門家であればよいというわけではなくて、当事者にとっての広い世界への窓や入口であるべきだ、ということなんだと思います。
印象深い言葉でした。さすがに福祉のお仕事フェアで求職者との面接にエルメスのピンクのネクタイ締めてくるだけのことはある。
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