おすすめの本 [所長の部屋]
年度も押し迫ってきました。メンバーはみんなボチボチですがスタッフはバタついております。
で、バタついてる時に限って面白い本に出会ってしまったりして。というわけで、久しぶりに、おすすめの本。
生井 久美子『ゆびさきの宇宙―福島智・盲ろうを生きて』 岩波現代文庫
福島智さんは東京大学の教授にして厚労省の社会保障審議会障害者部会の委員、2000年代半ばの自立支援法案をめぐる激しい議論の中で、障がい当事者として(しかも驚くべき学識を備えた)鋭くかつ切実な発言をしておられました。特にいわゆる『応益負担』を巡る発言は当事者運動にかかわりのある人たちにとっては伝説と称されるほど高く評価されています。
この本を読むと、その発言が一層重く響きます。生きてるって、なんだろう。社会って、なんだろう。単純な問いほど答えがないという単純な答えにうならされます。
とかいって、実はまだ読み終わってないんですが。
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