困ってるひと [所長の部屋]
ひさびさに、おすすめの本です。
最近、いろんなことで意見を求められる機会がしばしばあります。そのたびに、真摯に自分の考えをお伝えしているのですが、“考えてるだけで学ばないって、あやういよね”という格言もあるしな~と思い、アカデミックな世界では昨今どんなことが話題になってるのかしら、てことで、ちょっと前に、とある大学の教授にお話を伺いに行きました。区内の法人型地域活動ホームの相談員さんがその先生のゼミ生だったというご縁(ちなみに以前第2しもごうにボランティアとして来てくれていた現在ドイツ在住のイケメンも同じゼミの同期だったという、ちょっとビックリのご縁もありました)で、仲介というか同席してくださって、3時間ぐらいいろいろなお話を伺いました。
そのときに話題になったのがこの本で、先日その相談員さんが貸してくださった、著者サイン入りの一冊。
一気に読みました。一気に。そしてすぐに本屋に買いに行きました。こういう本は自分でお金を払って買わなければ、と思って。ラッキーなことに文庫化されています。
重いハンディキャップを負って、そのうえで個として自分の生を生きる。その生が放つ熱量に圧倒されます。以前このブログでご紹介した『こんな夜更けにバナナかよ』や『カニは横に歩く』にも通ずる作品ではないかと思います。
文中には医療・福祉関係者にとっては耳の痛い記述もたくさん出てきます。そこがまた読み応えがあります。
おすすめです。
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